今回は弊社で製作をさせて頂きました,ホワイトボード用マーカーの金型についてご紹介したいと思います。

某メーカー様の商品になりますが、目玉の構造として、インクのカートリッジが交換式となっており、製品を構成するパーツが多く、またそれぞれ嵌合がある為、最終段階での調整に非常に苦労しました。

多数個取り(一つの金型で同じものが同時に多数作れる)の金型が殆どで、それぞれ充填バランス(樹脂の量)が同一となるよう、トライを重ねながら樹脂の流量を調整したり、相手物との嵌合形状の調整も

成形→嵌合確認→金型分解→寸法調整加工→金型組立→成形・・・

を繰り返し、全体の調整を行いました。

本当に、何度も何度も繰り返してようやく完成したのです。

また、嵌合という機構的な要素だけでなく、文具コーナーなどに陳列した際、意匠的に見た目がキレイである事も必要になってきますので、細心の注意を払いながら磨きなど作業も進めました。

完成に至るまでの私の個人の感想としては、「本当にうまくいくのか?」という不安が正直なところ常にありましたが、現場の方々と試行錯誤しながら進め、最後はお客様の納得していただける物に仕上がり、金型を納めさせて頂きました。

数日後、製品の完成サンプルを頂きまして、社員一同でサンプルを確認しながら喜び合い、また中には、僕のようにホッとした方も多数いたのではないかと思います。

しかし、金型製作中は非常に苦労しましたが、やはり製品を見ると一気にうれしくなります。

世の中に出回るのはもう少し先になると思いますが、それを見るのが非常に楽しみです。

○○○のヨコク♪・・・でした。

 

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