今回は「治具」の話。

そもそも治具とはなんぞやという所からお話しますと、「治具は、加工や組立ての際、部品や工具の作業位置を指示・誘導するために用いる器具の総称」

となります。作業効率を上げる為の便利な特殊工具といった所でしょうか。

その中で私がやらせてもらっている旋盤加工する上での治具を紹介させていただきます。

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旋盤加工においてチャックを交換するといった段取作業が必要となります。チャックは重量物であり(20㎏以上)、交換の際には手間がかかる上に

危険を伴います。そこで作業を安全かつ迅速に行う為の吊り治具を使用します。チャックに咥えてクレーンを使用して吊り上げれば簡単に交換ができ

誤ってチャックを落下させる事も無くなります。(私はポリテクセンター時代にチャック落下からの怪我という苦い経験あり)

この治具を使う事により、事故の危険性が減少します。事故を防ぐ事は怪我を防ぐのはもちろん、時間のロス、材料のロス、設備破損のロス等の様々な

経費のロスを防ぐ事に繋がると言えます。ちなみにこの治具は工場にある材料を使い、発想から完成までの製作所要時間は2時間程というコストパフォーマンス

に優れた物だと自負しております。

めんどくさいのが先行し、得てして従来のまま難しく非効率な作業をしてしまいがちですが、我が社の工場長は創意工夫が大好きで、社内にはそういった土壌が

育まれていると感じます。今回の吊り治具以外にも様々な治具を使用しておりますので、いずれ機会がありましたら紹介したいと思います。

その時はまたお付き合いください。

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