こんにちは! 私は組立調整担当のMと申します。

  暑さもひと段落して活動しやすい時期がやってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

  さて今回は、金型の 製品形状の 部品について 語らせて頂きます。

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  この写真は 太字用のボードマーカーです。 青いプラスチックは その胴体部分にあたります。

 この胴体部分の形状の金型を造る為には なんと 5パーツ の 部品が必要となります。

 

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  この写真にあるのは1つの部品だけじゃないか! と言う声が聞こえてきますが、これを今から

  分離させていきますと、下の写真のように

 

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  5つの部品からなっていますネ

 

 これらの部品は、モールドベースと呼ばれる母型の 各プレートに精密に組み込まれ、その 各々のプレートが

 成形機によって開いたり閉じたりして成形する訳です。 ですから金型は、精密なクリアランスで摺動するように

造らなければなりません。

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一回の成形サイクルを簡単に説明すると、①型を閉じる。②型内に樹脂を射出する。③冷却して固化させる。④型を開いて製品を取りだす。

となります。

以上のサイクルが何万回、何十万回、ものによっては何百万回と繰り返されても、同様の寸法精度の製品が成形される金型を私達はつくっています。

たかだかボードマーカーじゃないかと思う方もおられるかもしれませんが、同じ精度のものがつくられないと、インクがもれたり、キャップが閉まらなかったりして

世の中に売り出す事ができなくなる訳ですから、どれだけ精密な部品であるかを理解していただけるのではないでしょうか。

ちなみにこのマーカーの金型は8ヶ取です。一回の成形サイクルで8個の製品が同時に取れるということになります(ものによっては16ヶ取、32ヶ取、

64ヶ取なんてのもあります)。

精密な各パーツを8セットも作り、スペアパーツが入れ替えれるように寸法管理を行ない、調整しながら組立てて、やっと1つの金型が出来上がるのです。

私は自分の仕事をほこりに思っています。今後もさらなる向上を目指し、日々励んでいきたいと思います。